睡眠不足で仕事が捗らない、いびきがうるさいと怒られた、そんなお悩みを抱えてはいませんか?放置していると重大な病気につながるかもしれません。解決するにはどうすればよいのでしょうか?この記事ではこれらのお悩み(=睡眠時無呼吸症候群)の治療法について解説します。
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群とは眠っている間に呼吸が一時的に止まってしまう病気です。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が下がって目が覚め、呼吸ができるようになりますが、眠るとまた呼吸が止まる、というのを一晩中繰り返します。
いびき、睡眠障害、高血圧などの症状があり、適切な治療をすることで改善しますが、放置すると悪化するほか、動脈硬化・狭心症・心筋梗塞・不整脈などの心血管系の病気になるリスクが格段に上がります。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
そのいびきもしかしたら!?睡眠時無呼吸症候群が隠れているかも
睡眠時無呼吸症候群の治療法
睡眠時無呼吸症候群を治療するうえで様々なアプローチの方法があります。1つずつ見ていきましょう。
CPAP
CPAPとは、圧力をかけた空気を鼻から喉に送ることで睡眠時にもしっかりと呼吸をできるようにする治療法です。寝る前にマスクを装着するだけで良いので、特殊な手順は必要なく、効果もすぐに現れます。睡眠時無呼吸症候群におけるメジャーな治療法です。
CPAPについては以下の記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。
CPAPのメリットとは?効果はあるのか?│MIZENクリニック豊洲内科・心療内科
CPAPのデメリットとは?副作用はあるのか?│MIZENクリニック豊洲内科・心療内科
マウスピース
あごが小さい、または舌が大きい方は睡眠時無呼吸症候群になりやすいことが分かっています。このような方には下あごを前方へ移動させるようにマウスピースで固定することで気道を確保するという治療法もあります。マウスピースの作成は歯科で行えます。治療法を決める際に一度医師に相談してみるのも良いでしょう。
生活習慣の改善
CPAPやマウスピースは症状を抑える治療法であり、睡眠時無呼吸症候群を根本的に治すものではありません。これらの治療と並行して、生活習慣を見直す必要があります。
・飲酒を減らす
アルコールはのどの緊張を緩める働きをするので、のどの空気の通りが悪くなりやすく、睡眠時無呼吸症候群の原因になりえます。飲酒はできるだけ控えましょう。
・体重を減らす
肥満も喉の空気の通りを悪くする原因です。適度な運動とバランスの良い食事を心がけ、適正体重を目指しましょう。
手術
舌の付け根にある扁桃腺(へんとうせん)が肥大している場合は扁桃腺の切除、鼻中隔(びちゅうかく)という左右の鼻の穴の仕切りが歪んで鼻詰まりを起こし、無呼吸につながっている場合は鼻中隔矯正術など睡眠時無呼吸症候群の原因によっては手術を行うこともあります。
まずは医師に相談を
睡眠時無呼吸症候群はQOLに大きな影響を与える上、重大な病気を引き起こすリスクにもなります。明日のパフォーマンスのためにも未来の健康のためにも放置せずに速やかに治療を始めた方が良いでしょう。MIZENクリニックでは患者様ひとりひとりに合わせた治療法をご提案しています。適切な治療を行うために、まずは当院にご相談してみてはいかがでしょうか。
参考文献
1.”睡眠時無呼吸症候群の治療” 独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター https://kcmc.hosp.go.jp/cnt0_000236.html#SAS05
2. “睡眠時無呼吸症候群” Medical Note https://medicalnote.jp/diseases/%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E6%99%82%E7%84%A1%E5%91%BC%E5%90%B8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4