CPAPのデメリットとは?副作用はあるのか?

  • 2023年8月24日
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 睡眠時無呼吸症候群の治療法の一つにCPAPがあります。興味はあるけど副作用が心配という人も多いのではないでしょうか。この記事ではCPAPについて副作用やデメリットを中心に解説します。

CPAPとは?

 CPAP(シーパップ)とは、睡眠時無呼吸症候群の患者に対して、圧力をかけた空気を鼻から喉に送ることで睡眠時にもしっかりと呼吸をできるようにする治療法です。以下の記事で詳しく解説しています。

CPAPとは?│MIZENクリニック豊洲内科・心療内科 (mizenclinic.jp)

 ※この記事では、副作用は体に影響が生じる好ましくない作用、デメリットは体に影響は生じないが好ましくない事象と定義します。

CPAPのメリット

 CPAPのメリットには以下のようなものがあります。

 ・効果がすぐに現れる

 CPAPは強制的に喉に空気を送り込むので確実に呼吸ができるようになります。薬とは違い、効果が現れるまでに時間がかかるということはありません。

 ・体へのダメージが少ない

 CPAPは体の外側に装置を装着するだけの治療で、医薬品や手術など体そのものに物理的に影響を及ぼすものではありません。

 ・生存率が上がる

 睡眠時無呼吸症候群を放置すると動脈硬化や心筋梗塞などの重篤な病気につながる可能性があります。CPAP治療をすることで睡眠時無呼吸症候群によるそれらの病気の発症を予防することができます。

CPAPの副作用

 CPAPの副作用として、以下のものがあげられます。

 ・鼻や口の乾燥、目の違和感

 気流にさらされることで鼻や口が乾燥したり目に違和感が生じたりすることがありますが、CPAPの装置に装着する加温加湿器を併用することで対処できます。

 ・腹部の張り、おなら 

 装置から送り込まれる空気を飲むことで腹部に張りが生じたりおならが出やすくなったりすることがありますが、装置の圧力設定を調節するなどして対処することができます。 

 ・その他

 他にも皮膚のかぶれ、耳鳴り、鼻づまりなどがありますが、装置の調節や薬などで対応可能です。

 考えられる副作用をいくつかあげましたが、いずれも重篤なものはなく、大半は医師と相談して解決することができます。

CPAPのデメリット

 CPAPのデメリットとして、以下のものが考えられます。 

 ・空気を送り込む音が耳に障る

 装着している本人のほか、近くにいる人も音が気になることがあります。ただし、騒音レベルではないので慣れることが多いです。

 ・そもそも根本的な治療ではないので長期利用になる

 CPAPは症状を抑える治療法であって睡眠時無呼吸症候群を治す治療ではありません。睡眠時無呼吸症候群の根本的な治療は生活習慣の改善など、長期にわたる場合が多いので必然的にCPAPも長期利用することになります。

 ・その他

  持ち運びが難しいこと、装着時に違和感があることなどがあげられます。

まずは医師に相談を

 CPAPの副作用やデメリットはたくさんあるように見えますが、いずれも重篤なものではありません。根本的な治療ではないので、睡眠時無呼吸症候群そのものを解決する治療を同時に進める必要がありますが、CPAPを利用することで、睡眠時無呼吸症候群の症状を改善することができます。MIZENクリニックでは患者様ひとりひとりに合わせた治療法をご提案しています。いびきや睡眠不足でお悩みの方は一度当院にご相談してみてはいかがでしょうか。

参考文献

1. Side effects of nasal continuous positive airway pressure in sleep apnea syndrome. Study of 193 patients in two French sleep centers.  J. Pépin, P. Leger, D. Veale, B. Langevin, D. Robert, P. Lévy   

2. https://659naoso.com/medical/treatment/cpap/influence 睡眠時無呼吸なおそう.com

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