生活習慣病とは?主な種類や治療・予防方法まで詳しく解説!

生活習慣病とは?

生活習慣病は、厚生労働省のHPで以下のように定義されています。

「食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称」

具体的には高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症など)、高尿酸血症・痛風、動脈硬化などが含まれます(動脈硬化は正式には疾患名ではなく、高血圧や糖尿病などによって血管の壁が硬くなった状態を指します)。

以前は「成人病」と呼ばれていましたが子供でも発症することがあることから今は「生活習慣病」と呼ばれています。

生活習慣病に共通する特徴として以下の3つが挙げられます。

  1. ライフスタイル(生活習慣)に関連して発症し、良くなったり悪くなったりする
  2. 通常は本人が感じる症状がないため、放置してしまい気づいたら悪化していることが多い
  3. 最終的には心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重大な病気につながる

それぞれ解説していきます。

①ライフスタイル(生活習慣)に関連して発症し、良くなったり悪くなったりする

高血圧や糖尿病になったら、もう薬を飲むしか治す方法はないと思われている方が多いと思いますが、実際は初期であれば生活習慣を改善するだけで治る場合もたくさんあります。また一度薬を飲み始めていたとしても、生活習慣の改善によって飲む必要がなくなる場合もあります。

つまり、今までの生活習慣に関わらずここからの改善次第で、発症の予防はもちろん、さらには治せる可能性もあるのです。

②症状が出にくく、放置してしまい気づいたら悪化していることが多い

生活習慣病は一般的に症状が出にくいので、何か困ることがあるのか、実感がない方も多く、ついつい健診で指摘されても放置してしまっている方も多いと思います。そこで、次の③を是非とも知っていただきたいです。

③最終的には心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重大な病気につながる

ここで突然ですが、皆さんは日本人の死因トップ3をご存知でしょうか?

第1位 悪性新生物(がん):27.9%
第2位 心疾患(心筋梗塞など):15.3%
第3位 脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など):8.2%
厚生労働省 平成29年(2017)人口動態統計(確定数)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/dl/10_h6.pdf)

一見、生活習慣病となんの関係もないように見えます。しかし、第2位の心疾患と第3位の脳血管障害は、生活習慣病でリスクがかなり高まることが知られています。というのも、糖尿病や高血圧によって血管の壁が硬くなる「動脈硬化」が起こり、この動脈硬化によってさまざまな心疾患や脳血管疾患が引き起こされるためです。

つまり、この2つを合わせた全死因の24%は生活習慣病が原因の大部分を占めることがわかります。逆に言えば、生活習慣病を予防することで、心疾患や脳血管障害になるリスクを大きく下げられるのです。

生活習慣病の予防方法とは

ここからは気になる予防方法について、解説していきますがまずはまずは是非覚えていただきたいスローガンを紹介します。

「一無、二少、三多(いちむ、にしょう、さんた)」を心がける

「一無、二少、三多(いちむ、にしょう、さんた)」とは、

タバコを”無”しに
食事とお酒を”少”なく
運動と休養と人との関わりを”多”く

という意味です。下のイラストでイメージを掴んでいただければと思います。

三河・遠州地域の介護施設検索・介護情報総合サイト「ワライフ」 (https://www.w-life.jp/column/18824)

ここからは特に食事、運動、タバコに関して詳しく解説していきたいと思います。

食事

食事は私たちの健康を左右する最も重要な要素です。バランスよく朝昼晩3食摂ることが基本です。具体的には気をつけるべきポイントを以下にまとめましたので早速見ていきましょう。

・カロリー

体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスによって決まります。
摂取カロリーが消費カロリーを上回る生活が続くと、徐々に肥満が進行します。肥満は、お尻や太ももなど下半身に脂肪がつく「皮下脂肪型」と、お腹周りがぽっこりとする「内臓脂肪型」の2種類に分けられ、特に「内臓脂肪型」は全ての生活習慣病のなりやすさを高めます。

一般的な食事からの摂取カロリーはこちらのタニタのページからご覧いただけます。参考にしてみてください。

普段の消費カロリーは性別、身長、年齢、普段の生活によりますが、例えば170cmでメインは座り仕事だが散歩や階段の上り下りはする40歳の男性ですと、必要な摂取カロリーは2410kcalと計算できます。こちらのjoyfitのサイトで数項目入力するだけで自動で計算できますのでご活用ください。

肥満予防・減量には、摂取カロリーを抑えるか、消費カロリーを増やすか、のいずれかを心がけると良いのですが、消費カロリーを増やすのは想像以上に大変です。例えば、ジョギング30分の消費カロリーは(走るペースや体重などで前後しますが)250kcalほどと言われています。これはたったお茶碗1杯のカロリー(235kcal)とほぼ同じです。

つまり、食事からの摂取カロリーを抑えることが肥満予防・減量の1番の近道と言えます。まずは普段の食事を記録しておおよそのカロリーを計算するところから始めると自分の摂取カロリーを客観的に見直すことができるのでおすすめです。

・塩分

塩分摂取は特に血圧に強く影響し、高血圧の状態が続くと脳や心臓の病気にかかりやすくなってしまいます。また生活習慣病ではありませんが塩分の過剰摂取が胃癌の発症リスクを高めることも明らかになっています。

和食は健康的であると言われていますが、漬物や味噌汁には多くの塩分が含まれており、日本人は世界的に見ても塩分の過剰摂取が目立ちます

厚生労働省の指針では、一般人の1日の食塩摂取量は男性 7.5g 未満、女性 6.5g 未満が推奨されていますが、実際のデータでは2018年の日本人の1日の食塩摂取量平均値は男性 11.0g、女性 9.3gとなっています。例えば即席ラーメン1杯に5.9gもの食塩が含まれていますので、意識しないと簡単に摂りすぎてしまうのです。

具体的には、減塩の醤油やソースに変えてみる、ラーメンはスープを残すようにする(全部残すと2-3g減塩できます)といったことが始めやすくおすすめです。

・脂質

炭水化物とタンパク質が1gあたり4kcalであるのに対し、脂質は1gあたり9kcal。つまり、過剰な脂質摂取は過剰な摂取カロリーをもたらし、全ての生活習慣病のもとである肥満の原因になります。脂質の摂取量を減らすことは摂取カロリー減らすことにつながるので、結果的に生活習慣病の予防につながるのです。

ところで、高コレステロール血症などの脂質異常症の患者さんでは、血液中のコレステロールなどの脂質が過剰に含まれる状態になっていますが、血液中の脂質の量は、「食事からどれくらい摂取するか」と「体内で合成する能力がどのくらいあるか」の両方に影響されます。

つまり、食事からの脂質の摂取量が脂質異常症の発症に直接つながるとは言い切れず、まだ研究者の中でも議論がかわされている段階です。

運動

運動することのメリットは消費カロリーを増やして減量しやすくするという身体的なもの以外にも、気分転換やストレスの軽減といった精神的なものもあります。ストレスも生活習慣病の発症に関わるので、運動は二重の意味で生活習慣病の予防に効果的だと言えます。

さらに、筋トレなどの無酸素よりもウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動の方が望ましいとされています。その理由として有酸素運動の方が体脂肪の減少には効果的であると示されているからです。体脂肪の減少は肥満解消につながるため、生活習慣病の予防につながります。

具体的には、息があがる程度の運動を最低30分を週2回行うことが勧められています。しかし、いきなりその目標を掲げられても達成できる自信がない方は、エレベーターの代わりに階段を使う、帰り道に一駅分歩く、通勤電車の中で立つようにするといった日常生活での小さな積み重ねも十分効果的ですので、そこから始めてみることをおすすめします。

張り切りすぎて3日坊主になってしまうよりも、無理のない範囲でできることを継続する方が長期的に見れば効果が高いです。

タバコ

喫煙による肺への悪影響はあまりに有名ですが、その他の臓器の癌(食道がん、膀胱がん、子宮頸がん)のリスクも上がります。生活習慣病にも大きく関わっており、全身の血管の壁が硬くなる動脈硬化が原因で脳や心臓の病気になりやすくなったり、血圧や血糖やLDLコレステロールに影響し高血圧、糖尿病、脂質異常症のリスクを上げたりすることも知られています。

タバコの三大有害成分は、「ニコチン」、「タール」、「一酸化炭素」であり、特に「ニコチン」には依存性があるためこれが禁煙を非常に難しくしています。
本数を減らせば良いんじゃないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、依存性があるので結局我慢できずに元の本数に戻ってしまう方がほとんどです。これが初めのスローガンで「タバコを”無”しに」となっていた理由です。

一方で長年吸ってらっしゃると今さら禁煙しても意味がないと感じる方もおられますが、実は禁煙の効果は喫煙歴によらず比較的すぐに出てきます。例えば痰や咳は1-2ヶ月で軽減され、心筋梗塞や肺がんのリスクも5年以内に低下してきます。

禁煙の方法として、タバコを吸いたくなったタイミングで冷水を飲む、などの方法が厚生労働省のページでも紹介されていますが、実際はご本人の意思ではどうしようもできないことも多いです。条件を満たせば保険診療が受けられるので、禁煙外来への受診をおすすめします。

豊洲周辺ですと、豊洲はるそらファミリークリニックで禁煙外来を受診することができます。是非ご活用ください。

生活習慣病の種類と治療方法とは

ここからは具体的に高血圧、脂質異常症、糖尿病の概要と当院でどのような治療を受けられるかについて、簡単に解説していきます。

高血圧の治療

高血圧は日本で最も多い生活習慣病で、全国で4000万人以上の患者さんがいると言われています。高血圧は、血管に過度な圧力がかかることで脳血管破裂のリスクが高まり、また心臓に大きな負担がかかかってしまう病気です。頭痛、めまい、吐き気、動悸、息切れ、肩こりなどの初期症状が現れた場合は重大な合併症の恐れがあります。また健康診断で指摘されたもののこのような症状がない場合もまずは当院にいらしてください。生活習慣の改善のためのアドバイスや必要に応じてお薬の処方を行っています。

脂質異常症の治療

脂質異常症

脂質異常症とは、血中にあるコレステロールのうち主に悪玉コレステロール(LDL)が増える、または善玉コレステロール(HDL)が減ることで動脈硬化が進んでしまう病気です。中性脂肪(TG)も悪玉コレステロールと同じく、過剰に増えてしまうと動脈硬化を悪化させます。
食生活の改善や、運動、お薬の内服で脂質の値を改善させることが可能です。当院では患者さんのご希望を丁寧に伺って、ライフスタイルに沿った治療法を提案しています。ぜひ一度ご相談ください。

糖尿病の治療

糖尿病

糖尿病の初期は無症状ですが、治療をせずに放置していると失明、手足の壊疽、腎臓の機能低下を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを上げてしまう恐ろしい病気です。
重症になるとインスリン注射や人工透析が必要になり日常生活にも大きな制限がかかります。
糖尿病は血液検査で調べることができますので、定期検診で異常が出たら早めに食生活、運動習慣の改善や、必要に応じて薬の内服を行いましょう。当院では働く方一人一人の忙しいライフスタイルに合わせた治療を提案しています。

高尿酸血症・痛風の治療

痛風

痛風とは、尿酸が体内に結晶化して蓄積することで、ある日突然激しい痛み(足の親指の付け根が多いです)を伴う発作を起こす病気です。
これが尿路に蓄積すると尿路結石として激しい腰痛の原因にもなります。
尿酸とは、お肉や魚、ビールなどに多く含まれるプリン体という物質が体内で代謝されてできるものです。そのため、食生活などの生活習慣を改めた上で、尿酸を減らすお薬や発作を抑えるお薬を内服することが重要となります。痛みが出てしまった方も、まだ何も症状がない方も、是非受診をご検討ください。

MIZENクリニックの診療方針

MIZENクリニック豊洲

当院の特長として、次の3つがあると自負しています。

  •  仕事帰りの方でも通える
  •  一人一人に合わせた夜間診療
  • 初診からネット予約で待たずに診察

当院での生活習慣病治療

心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重い病気に発展するリスクを減らすためには、生活習慣病を早めに治療することがとても大切です。
生活習慣病は、ある程度の期間しっかり治療(主にライフスタイルの改善と内服治療)に取り組むことが大切になります。
当院では、生活習慣病にかかりやすいとても忙しい世代(30代~50代)の方が、通院しやすいよう様々な工夫をしております。

当院で大切にしている点は、①通院のしやすさ、②コミュニケーションです(もちろん、医学的な安全性・有効性を大切にしているのが前提です)。

患者さんが通院し治療を継続できて、初めて治療効果を認められます。そのため、当院では治療の大前提として、忙しい働く世代が少しでも通い続けやすいように、夜間診療やネット予約・問診などを行っています。

また、生活習慣病の治療はライフスタイルに直結しています。しかし、ライフスタイルを変えることは非常に難しいです。医師が「運動が大切です」と言うことは簡単ですが、患者さんがそれを実行するには大きなハードルがあります。そのため、当院では患者さんとの信頼関係、コミュニケーションを大切にし、患者さんが無理なく治療に取り組めるよう、1人1人のライフスタイルを重視して治療に当たります。

実際の治療スケジュール

生活習慣病の治療スケジュール

当院では可能な限り通院負担を軽減するように、忙しいビジネスマンの方に合わせた頻度を抑えたプランも提案しています。生活習慣病を治療する上で重要なことは継続的に治療を行えるかです。医学的観点から薬を使うかどうかも重要なポイントとなりますが、当院では一人一人のライフスタイルや薬に対するイメージやご本人の希望に合わせて、薬の使用を決めます。

治療初期は、ひとりひとりのライフスタイルや考え方を伺うことが重要なため、受診頻度が多くなっております。
検査値が目標に達して治療プランが固まり次第、2ヶ月ごとなど忙しくても無理なく通える頻度に調整していきます。
採血などの検査については同様に、治療プランが決まるまでは効果判定のために回数が多くなりますが、検査値が安定してくれば3ヶ月に一度程度が目安になります。

治療費用

期間初診察から1ヶ月以内1ヶ月以降
診察費用約1,000円/回約1,500円/回

※血液検査などの特殊な検査はその都度お伝えします。

まずは受診を

健康診断で生活習慣病を指摘された方も、自分の健康状態に関して心配なことがある方も、より健康的な生活をされたいと望まれる方も、一度ご相談にいらっしゃることをおすすめします。自己流で行うよりも、専門知識のある医師が個人個人の事情に合わせた最適なプランの作成をさせていただくことで、より効率的に効果を得られます。必要と判断した場合はお薬の処方もいたします。

予防や治療に早すぎるということはありません。是非受診を検討してみてください。

>夜間内科 「MIZENクリニック」

夜間内科 「MIZENクリニック」

「MIZENクリニック」は、『働く人のための夜間診療内科』をコンセプトに、平日の夜17時30分から21時30分まで診察しております。 多様な専門性と診療方針の医師が、風邪などの日常病や、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、喘息、風邪、不眠、メンタルヘルスなどお困りごとに対して幅広くご対応させて頂きます。

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