うつ病の症状とは?心だけではない症状を詳しく解説

うつの症状は、こころだけだと思っていませんか?

現在、新型コロナによる生活習慣の変化やそれに伴うストレスにより、うつ病を患う方が増えてきているとされています。うつ病というと心の病という印象が強いですが、実際には心だけでなく身体にも様々な症状が現れます。身体の不調だと思って来院した方を検査しても異常が見つからず、よく調べてみたらうつ病だった、というようなこともあります。

この記事を読んでいる方々の多くは、現在自分の心身に関して何らかの不調を感じていることかと思います。この記事を読んでいただき少しでも心当たりのある方には早期来院をおすすめしたく思います。

うつの「こころ」の症状

まずはうつ病の心の症状に関して解説します。うつ病の症状は心だけではありませんが、当然心にも多彩な症状が現れます。この記事ではよく見られるいくつかの症状について解説させていただきますが、うつ病の症状は非常に多彩なためここにある症状が見られないからといってうつ病でないと言い切ることはできないことにもご注意ください。

「憂うつ」、「不安」、「イライラする」

最もイメージしやすいうつ病の症状として強い憂うつ感があると思います。これは医学的には「抑うつ」と呼ばれます。具体的には「気分が落ち込む」、「むなしい」ような気持ちになります。

生きていれば誰しも憂うつな気分になることはありますが、それには大抵原因があり、しばらくすれば治ります。しかしうつ病においてはそれが1週間、2週間という長い単位で持続します。症状が強い場合は仕事や勉強に手がつかなくなってしまうこともあります。

また憂うつ以外にも不安や焦燥、イライラというような症状も現れます。このような症状がでると物事を段取りよく進められなくなったり、つい人にあたったりしてしまいさらに落ち込んだりしてしまうことが起こりやすくなります。

「悪いことをしているように感じる」、「死にたくなる」

うつ病の患者さんにはちょっとしたことで自分を強く責めてしまったり、自分とほとんど関係のないことに関しても「自分が悪いのだ」と思い込んだりしてしまうことがあります。これがひどくなると医学的に「罪業妄想」といいます。この症状も悪化すると後述の「死にたくなる」というような気持ちに繋がってきます。
次に「死にたくなる」または「自分は生きていても仕方がない」という気持ちになる症状ですが、これは医学的には「希死念慮」と呼ばれます。上記の「憂うつ」や「不安」、「悪いことをしていると感じる」などの症状の悪化によりこのような気持ちが発生します。この症状に自覚のある方には早急な来院を推奨します。

うつの「からだ」の症状

続いてうつ病の身体の症状に関して解説します。最初に述べたとおりうつ病では身体にも様々な症状が現れます。こちらも起こりうる症状の全てではないですが、ご来院に際してご参考ください。

「眠れない」、「食欲がない」

うつ病において睡眠障害は80%以上の確率で現れるため、代表的な症状として知られています。睡眠障害というと不眠症を思い浮かべがちで、実際うつ病における典型的な症状も不眠ですが、過眠も症状として現れ得るということに注意してください。過眠とはどれだけ寝ても疲れがとれず、結果的にいくらでも寝てしまうという状態のことです。

食欲の減退に関しても、食事を美味しく感じられなくなったりすることで起こる場合が多いですが、場合によってはいくら食べても満腹感が得られずに過食状態に陥ってしまう場合もあります。

「疲労感」

疲労感や倦怠感はうつ病において睡眠障害の次に現れやすい身体の症状として知られています。通常の疲れと違い、疲れるようなことをしていないのに疲れたり、疲れがずっと続くことが特徴です。仕事などに手がつかなくなったり、着替えるだけで精一杯になったりします。

「頭痛・肩こり」

頭痛や肩こりも一見うつ病とは関連がなさそうですが、人によってはこれらや関節痛などの身体の痛みを伴うことがあります。このような症状に関してはうつ病以外の原因がある可能性も十分に考えられるのでまずは医師にご相談ください。

うつ病の症状における特徴

うつ病の症状は多種多様であるためはっきりとこれといった共通の特徴があるわけではありませんが、アメリカ精神医学会によって出版された「精神障害の診断と統計マニュアル第5版(DSM-V)」では各種の症状に関して次のような記述があります。

「ほとんど一日中、ほとんど毎日の」「すべて、またはほとんどすべての活動における」「同じ2週間の間に存在」というような記述があるため、多様な症状が同時に長時間持続することがあれば疑わしいと考えるべきでしょう。

しかしこの基準は厚生労働省のホームページでも「かなり厳しい」と言及されているので自己判断は禁物です。少しでも疑わしければ速やかな受診を推奨します。

厚生労働省のホームページに記載されているうつ病にみられる症状を下に記載します。うつ病の症状は今まで書いたこと以外にもこのように様々です。ご来院するにあたってご参考ください。

1) 自分で感じる症状

  • 憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である、
  • イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、
  • 細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、
  • 物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない

2) 周囲から見てわかる症状

  • 表情が暗い
  • 涙もろい
  • 反応が遅い
  • 落ち着かない
  • 飲酒量が増える

3) 体に出る症状

  • 食欲がない
  • 体がだるい
  • 疲れやすい
  • 性欲がない
  • 頭痛・肩こり
  • 動悸がする
  • 胃の不快感
  • 便秘がち
  • めまい
  • 口が渇く

うつ病の症状かも?と思ったら診断を!

どのような人でもうつ病になる可能性はありますし、それを放置すれば仕事や家事が手に付かなくなって日常生活に大きな支障をきたすこともあり得ます。

クリニックでは患者さんの背景を考慮した上でカウンセリングなどの治療を提案しています。少しでも怪しいと思ったらまずは一度ご来院ください。

参考文献

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