糖尿病の治療方法とは?食事療法から薬物療法まで詳しく解説!

  • 2021年10月25日
  • 2021年10月25日
  • 糖尿病

糖尿病と言われた!そもそも糖尿病とは

「健康診断で血糖値が高いと言われた…」「糖尿病の疑いありと言われてしまった…」そんな悩みを持っていないでしょうか。糖尿病は放っておくと,神経や眼,腎臓などに病気を起こす厄介なものです。一度こうした問題を引き起こすと,生活の質(QOL)が大きく下がってしまいます。健康で楽しい生活を送るためにも,糖尿病とうまく付き合って,血糖値をコントロールする必要があるのです。ここでは糖尿病の治療法について見ていきましょう。

血糖値を抑える食事療法

糖尿病の治療は血糖値を適切にコントロールすることが基本ですが,その中でも食事療法が軸となってきます。私たちの血糖値を適切に維持してくれるインスリンの働きを良くするためには,バランスの取れた食事をすることが大切です。

(基本)すぐに実践できる!食事療法のコツ

「食事療法なんて難しそう…」なんて心配いりません!今からでもすぐにできる心がけがいくつかあります。

  • 朝,昼,夜しっかり食べる
  • ゆっくり,よく噛んで食べる
  • 食物繊維を多く含むもの(野菜,海藻,キノコなど)を食べる
  • 野菜→汁物→主菜→ご飯の順番でバランスよく食べる。(糖の吸収を緩やかに,食べすぎを防いでくれます。)
  • 腹八分目で抑える
  • 寝る前に食べない

いかがでしょうか?すっごく簡単なものばかりですよね!ぜひ日頃の食事に取り入れ てみてください。

(応用)一日の適切なエネルギー量で決める食事メニュー

私たちの体は体格や運動量によって,一日に必要なエネルギーの量が決まっています。人によって事情が違う場合もあるので,詳しくは主治医と相談して決めたいですが,おおまかな計算であれば以下のようにできます。

  • まずは標準体重を計算

標準体重(kg)= 身長(m)× 身長(m)× 22

例)160cmの人だったら,1.6×1.6×22≒53kg

  • 次に一日に必要なエネルギー量の計算

一日に必要なエネルギー量(kcal)=体重1kgで必要なエネルギー(kcal/kg)×体重(kg)

ここで,体重1kgで必要なエネルギーは日頃の生活によっても変わってくるので下の表を参考にしてください。

運動量 体重1kgで必要なエネルギー
座り仕事が基本 25〜30(kcal/kg)
立ち仕事や通勤,家事,軽い運動をする 30〜35(kcal/kg)
力仕事やしっかりした運動をよくする 35〜    (kcal/kg)

(例)160cmで普段家事をする主婦であれば,

1.6×1.6×22≒53kg(標準体重)

一日に必要なエネルギー=(30~35 kcal/kg)×53kg=1590kcal〜1855kcal

となります。

ここで計算できたカロリーを元に普段の食事を考えてみてみましょう!食事管理は個人ではなかなか難しいものです。よくわからない時は主治医に相談してみましょう。

その他の糖尿病治療とは?

糖尿病を治療するために,血糖をコントロールする方法は他にも運動療法や薬物療法があります。以下ではそれぞれ簡単に見ていきましょう。

運動療法

運動することによって,体の糖が使われ,血糖値を下げることができます。また,体脂肪が減少してお腹周りがすっきりするだけでなく,血糖値を下げるインスリンが本来の力を発揮しやすい環境になるのです。おすすめは一日30分程度の有酸素運動 (ウォーキングやジョギング,水泳など)と週2,3回の筋トレです。

注意点

  • 低血糖に注意!

インスリン治療などをしている人は特に注意してください。運動する時は低血糖の症状(冷や汗,動悸,悪心,けいれん,手足の震えなど)に気をつけて,アメなどの糖分を補給できるものを準備しておきましょう。

  • 準備運動をする!

怪我や熱中症の防止に繋がります。こまめに水分補給するのも忘れないようにしましょう。

  • 主治医に相談する

人によっては運動してはいけない状況にいる場合がありま す。自分で過剰な運動をする前に,主治医に確認するようにしましょう。

薬物療法

食事療法や運動療法を行っても改善が見られない場合は薬物療法を行います。

日本糖尿病学会 編・著:糖尿病治療ガイド2018-2019, p33より

薬物治療の全体像はこういったフローチャートで分類できます。その中でも,最もよく使われるのはビグアナイド薬に分類される,「メトホルミン」という薬で,肝臓での糖新生や,消化管からの糖の吸収を抑えることで血糖値を下げる働きがあります。

他にも,最近よく使われるようになった薬として「SGLT2阻害薬」というものがあります。簡単に作用を解説すると,「尿に糖を出すことで血糖値を下げる」薬です。尿中から勝手に糖が出ていくので,ダイエット効果も期待されます。しかし,注意してしようしないと低血糖を起こす危険性があるので,医師の管理下で適切に使用する必要があります。

他にもたくさんのお薬があります。薬によって飲むタイミングや飲む量,個人にあった薬が違ってくるので医師と相談して決めましょう!

糖尿病治療のコツ

この記事では様々な糖尿病治療を紹介してきました。中には「難しそう…」「大変そう…」と思うものもあるかもしれません。しかし心配しないでください。糖尿病治療を成功させている人はたくさんいます。そんな人たちのように糖尿病治療をうまくしていくにはコツがあります!

諦めないで継続する

すぐに治療の結果がでなくても諦めないで続けましょう。糖尿病のコントロールをすることで将来的に重大な合併症を防ぐことに繋がります。すぐに治そうとして食事療法や運動療法を極端にやってしまうとかえって悪影響があるので,長い目で見て少しずつ継続していきましょう。

自己管理の習慣を身につける

他人から「こうしたほうがいい」といくら言われても,本人が意識して行わなければなかなか継続するのが難しかったり,ついつい自分を甘やかしてしまいます。自分の体のことをよく知るためにも,自分で血糖値の管理をしたり,運動の記録をしたりと,自己管理を簡単なことから初めてみましょう。

プロに頼る

やはり病気のことは自分ひとりでなんとかするには難しいです。困ったときは一人で抱え込まずに医師や看護師,管理栄養士といったプロに相談しましょう。きっとあなたを助けてくれます。相談できる医師がいない場合,MIZENクリニックでは糖尿病の治療も行っているので,ぜひお気軽にご相談ください。

参考文献

 

>夜間内科 「MIZENクリニック」

夜間内科 「MIZENクリニック」

「MIZENクリニック」は、『働く人のための夜間診療内科』をコンセプトに、平日の夜17時30分から21時30分まで診察しております。 多様な専門性と診療方針の医師が、風邪などの日常病や、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、喘息、風邪、不眠、メンタルヘルスなどお困りごとに対して幅広くご対応させて頂きます。

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